私は色弱である。
そのことに初めて気付いたのは何と30歳になってからだった。
子供の頃から、色の感覚がおかしいことには気付いていた。
俺「これ青だよね?」→友「はあ?」
俺「これ緑だよね?」→友「はあ?」
という具合に噛み合わない。
自分が色弱だと気付く前は、物理的な色の見え方がおかしいのではなく、
自分の感じ方(感覚)がおかしいのだと思っていたので
すごく劣等感を感じていた。
今思えば、自分が原色好きなのも、原色ぐらい色がハッキリしていないと
自信を持って色を特定できないからだと思う。
なお、大人に近づくにつれて、麻雀の赤牌が分からないことが
最も現実的に困ることとなった(笑)
会社の同期にもひとり同じように色弱の男がいて、
自分と同じ悩みを持つ者がいたことをとても嬉しく思ったことをよく覚えている。
あと、ぷよぷよやツムツムなどのパズル系ゲームは
明らかに色弱を無視した色使いをしており
かなり辛い。
自分を色弱だと認識したのは、何がきっかけだったか覚えていないのだが
何かを思ってググったらしい。
そこで分かったことは、色弱は意外とたくさんいる。(特に男性)
そして自分はその中でもかなり珍しいタイプでもあることが分かった。
先日、転職前の健康診断で、初めてメニューに色弱チェックがあって驚いた。
(色々なパターンを見せられたが、当然ほとんど「分かりません」だった)
しかし、結果を受け取ってみると「所見あり」としか表現されておらず
なぜか色弱とははっきり言ってくれなかった。
記憶をさかのぼると、小学2年生のときに同じようなテストをしていて
どうやら自分は他人と色の感じ方が違うらしいということは分かったのだが
なぜかそこでも色弱だと言われなかった。
そのときにハッキリと自分が色弱だと分かったなら
その後の人生は1%ぐらい気が楽だったかも知れないのだが(笑)
ところで、スマートフォンのAndroid5.0以降であれば、
なんと色空間補正という機能があって、色弱対応してくれるから
とてもとても助かっている。
なおiPhoneには同様の機能はなく、Apple製品がますます嫌いになる私であった。