結局、Windows Home Server 2011ってどうなの?

Windows Home Server 2011(以下「WHS」)を導入してある程度運用したので、「結局どうなのさ?」の考察です。

動かしている機能

まずはWHS上で動かしている機能について。

  • バックアップサーバ(WHSの標準機能)
  • 録画サーバ(PT2, TvRock)
  • ファイルサーバ(WHSの標準機能)
  • iSCSIターゲット(Microsoft iSCSI Software Target)
  • SSHサーバ(FreeSSHd)
  • VPNサーバ(OpenVPN)
  • リモートWebアクセス(WHSの標準機能)
  • ストリーミングサーバ(WHSの標準機能)
  • Pogoplugサーバ(Pogoplugソフト版プレミアムライセンス)

良い点

  1. バックアップ機能が優秀
    WHSを使うなら最低限コレだけでも押さえとけ的な機能。
    LANに接続しているWindowsマシン(XP以上)のバックアップを自動化できる。
    バックアップからファイル単位の復元もできるし、HDDがお亡くなりになったときにCドライブ丸ごと復元、のような使い方もできる。
    バックアップクライアントは10台まで。
  2. ユーザ追加、共有フォルダ追加、リモートWebアクセスなどの設定が簡易
    WHSは(一応)サーバOSだが、WHSとしての標準機能(ユーザ管理、共有フォルダ管理、バックアップ管理、リモートWebアクセス管理)は全て”ダッシュボード”と呼ばれる画面に集約されているので、サーバOS特有の難しさはない。
    細かい設定をしたい場合などはやはり通常のWindowsと同じようにコントロールパネルを弄るなどしないといけないが、注意点として、ダッシュボード以外からWindowsの設定を弄ってしまうとダッシュボードがエラーを吐いたり、最悪起動しなくなるなどの影響が出ることがある。
  3. リモートWebアクセスが便利
    外出先からPCのWebブラウザによる”リモートWebアクセス”機能を利用して、WHS内のファイル閲覧やファイルアップロード、さらに動画・音楽のストリーミング再生を行うことができる(ただし、画質は悪い)。
  4. アドオンによる拡張性
    WHSはアドオンによる機能拡張に対応している。有名どころでは、「Lights-Out(電源on/offをスケジュール)」「AutoExit(Wake on WAN)」など。
  5. (WHSと直接関係ないが)録画サーバ、iSCSIターゲットとしても動作可
    PT2+TvRockによる録画サーバは問題なく構築できるので便利。
    iSCSIターゲット(Microsoft iSCSI Software Target)としても順調に稼働中(ただし、ファイル共有と共に速度が安定しない)。インストール方法はこちら

悪い点

  1. ソフトウェア(ドライバ/アプリ)互換性の不安
    WHSは、Windows Server 2008 R2(以下「WS2008」)をベースとして作られている。WHSのようなマイナーOS専用のドライバやアプリがあるわけもないが、WS2008やWindows7とある程度は互換性があるので、それらのソフトウェアで代用することになる。しかし、やはり代用にすぎず、そもそもインストールできなかったり、挙動が怪しくなるソフトウェアもしばしば。先駆者による動作確認済みのデバイスであれば(PT2とか)問題ないが、そうでないソフトのインストールは博打になる(最悪、環境を壊す)。
  2. 遅い。不安定。
    Windowsの宿命だが、色々遅いし不安定。
    ファイル共有の速度が安定しない……や、SSH・OpenVPNのスループットが明らかにLinuxに構築した場合に比べて劣る……など。
  3. 環境が壊れやすい
    WHSの標準機能以外にも色々ソフトを入れたり、コントロールパネルを弄ったりすると、ふいに環境が壊れ、「あれ、ダッシュボードが開かないぞ……」→再構築といった憂き目にあったりも。こまめにバックアップを取ったり、設定変更やソフトのインストールに対して慎重になる必要がある。事前にWebで調査するのが吉。要するに、デスクトップOSとしてではなく、サーバOSとして扱えってことですね。
    自分は今の安定環境になるまで2回再構築してます。
  4. Androidとの連携性が今ひとつ
    Androidとの連携はいまひとつ。ブラウザによるリモートWebアクセスは大きく機能制限されることになる(ファイルダウンロードしかできない)。一応、WHS Phone for Androidというアプリをインストールすればできることは増えるが(mp4のストリーミング再生など)、PCのWebブラウザを使った場合の利便性には遠く及ばない。
    恐らく、Windows Phone(Mango)ならば、Microsoft繋がりでかなりWHSとの親和性は高くなると予想している。
    iPhoneは持ってないので分からない。

補足:Pogoplugのススメ

WHSの弱点である、ストリーミング画質の悪さ、Android端末との親和性の低さを解消させるのなら、WHSにPogoplugソフトウェア版をインストールするのがおすすめ。
ファイルのアップロード/ダウンロード、動画・音楽のストリーミングはWHSのリモートWebアクセスよりやりやすい(むしろ要らんぐらい)。
ただし、動画をストリーミングさせるならプレミアム版(29ドルだったかな?)を購入する必要あり。

まとめ

標準機能のみに絞って使うのならば大いにあり。お手軽バックアップサーバ、ファイルサーバ(Webからも使える)、メディアストリーミングサーバ(特にバックアップサーバ)……などとして。
それに加えて色々なソフトも……となると、Windows7やWindows Server 2008 R2と完全に互換があるわけではないので不安はつきまとう。
つまり、標準機能に魅力を感じないならば、あえてWHSである必要は無いということ。

とはいえ、自分のように実用性も兼ねた遊び道具として割りきってしまうのも一興。価格改定があったらしく(自分が買った直後にorz)安いので、余っているPCにWHSをインストールして色々チャレンジしてみるのもいい。

以上です。

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